2021/05/11 11:00

昭和レトロなガラスの器が潜んでいそうなお店は
直感がうずきます。
ベタな刑事ドラマのように
「ココはにおうぞ!」と言わんばかりに店内を一巡すると
たとえそれが
棚の奥でホコリをかぶっていても
キラリと光って私に見つかってしまいます。

昭和30年代、モダンなガラス食器がちまたで流行り
大小さまざまなガラス食器がシリーズ化され
食器棚の中をそのシリーズでそろえるのが
未婚の女性たちの憧れだったそう。
以前母が、懐かしむようにそんな話をしてくれました。

そんな時代の人たちは物を大切にする習慣があったせいでしょうか
今もきれいな状態で残っているものがたくさんあります



現代ではファストファッションのように
食器もどんどん使い捨ての時代になり
食器を大切にし、楽しむ人は昔に比べ減ったのかもしれません。


私も中身は古いようで(見た目は頑張ってるのです)
乙女心をつかんで離さなかったガラスの器を眺めていると
ノスタルジーの世界へ引き込まれ、恋をしたように心が弾んでしまいます。


我が家にはもう捨てても良い食器はなく
ひとつまたひとつとガラスの器は無限に増え続けます。

新しい食器棚が必要になるのも、そう遠くないかもしれません。